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Channel: 気ままにぬらりくらりと鉄道写真
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阪急最後の2071系

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去る6月26日に阪急宝塚線の3064Fが廃車回送されたのは記憶に新しいところですが、編成に組み込まれているC#2090・C#2190は最後に残った2071系ということで3000系8連と同時に2071系も形式消滅するということになります。
ここで最後の2071系C#2090とC#2190を見ていこうかと思います。
イメージ 1
編成の梅田方から2両目のC#2190です。
2071系2171型に属し、かつては2021系C#2040を名乗っていました。
広く知られている事ですが、阪急2021系は2000系を直流600V1500V両方走れる複電圧車。しかしこの複電圧仕様が災いし故障が頻発。使い勝手の悪さ故3000系・5000系などの増結に当てられ電動車が無くなったことから2021系から2071系に形式変更され今に至ります。
かつての電動車C#2021~C#2041はC#2171~C#2191(C#2180は存在しない)に車番が変更されています。
よく2100系と間違われているの見かけますが、これらは2071系の元電動車のグループです。
 
このC#2190も元はC#2040を名乗り昭和54年に冷房化され車番を変更したうえで3064 Fに編入されています。昭和61年に編成と共に幅が狭い表示幕を取り付けていました。
イメージ 2
大阪方貫通路は広幅をアダプターで狭くしてあります。
イメージ 3
宝塚方は乗務員室撤去部分です。

イメージ 4
C#2090は製造時より付随車で大阪向きの乗務員撤去車です。
この車両は色々な編成を転々しており表示幕はこの車両だけ広い幅のタイプを付けていました。
イメージ 5
C#2090の宝塚方の貫通路です。
2000系編入時代の名残で扉付の狭幅に改造されてあります。
・昭和58年に2050Fに編入されており、2000系2050型(編入されている2071系も含まれます)は冷房改造時に神戸方貫通路を扉付の狭幅に改造され、C#2090も施工されました。
当時の編成は2050-2000-2051-2001+2070-2002-2090-2020.で2000系の中で最後の冷房改造編成でした。
・昭和59年に今津線南北分割前に2000系3連を組成するためC#2090は余剰になり
C#2171と共に5010F6連に編入され同編成を8連化しました。
5010-2090-5510-5060+5011-2171(後にC#2886→C#5563に変更される)-5511-5061
・昭和61年に5010F表示幕工事が実施され、同時に薄型天井扇(ローリーファン)も設置されました。
・2000年には5010Fリニューアル工事に伴い編成から外され休車に。
・2001年、3064F(神戸線時代)入場を機にC#2059と休車中だったC#2090と交換され現在の位置に編入され、廃車までこの状態が続きました。
 
2071系は一括りで一形式ですが、編入先での改造工事で様々な形態が生まれ興味が尽きなかったのですが、それらも見ることが出来なくなり残念です。

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